ココロサードプレイス

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これからの音楽のあり方が全然噛み合わない理由

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前々から言われていますが、時代の変化と共に、音楽の安売りはダメだっていう声はどんどん強くなっていって、そしてついに、ラインミュージックやアップルミュージックの登場で、もう音楽は完全に今までとは違うんだっていう、これはさすがにどうしようもないぞっていう空気になってきた今日、

私はどうも腑に落ちないって思っていたんですよね。音楽が好きで、敬愛する人たちがいて、その人たちの意見が真っ向から対立したりしていることに。

ざっくり言うと(ほんとうに主観でまとめます、すみません。)

①価値ある音楽は然るべき対価が払われるべし

②時代によって価値は変化するのが当たり前で、時代に則り稼ぎ方考えるべし


どっちも好きなひとが言ってるんだから困っちゃう。(*・ω・)

先日のクローズアップ現代でも取り上げていて
前半は①側の有名アーティストの思いを
後半は②側の有名プロデューサ(だったかな?)の手法を、取り上げていて
まとめ方としては、②の方法をみんな考えていこうか
という感じだったと思う。(私の解釈。)

うん、①をね、そうそうたる世界的に有名なアーティストたちが切実に訴えているわけですよ。そして②側のPさんが言ってることも超分かる。でもなんだか腑に落ちないんだよ、って思ってた、どっちの言うことも。分かるのに。

で、今日朝洗濯をしながらシロップを聴きながら、はっと気づいたのです。

ああ、①ってビジネスの話じゃないんだよ。例えば、日本橋の景観を守るために高速道路は作っちゃいけない、いけなかったとかそういう話なんだよ。文化の話なんだよ。お金の話出てくるけど、「今までのやり方じゃCDとか全然売れない。ダウンロードじゃちょっと困るんだほんとは」なんて話出てくると、時代錯誤だみたいな話になるけど本質はそこじゃない。利便性とひきかえにもう作り出せないアートが衰退しちゃうんだけどいいのか、ダメだろって言ってるんだなあって、やっと分かって、そんで今までずーーーーーーーーっと思っていた違和感の正体が分かった。腑に落ちた。

あれ、みんな気づいてましたかね。もしくは私の解釈間違ってますかね。まあそんなことはいいんですけれど、私は今朝やっとわかった。分かったと思っている。

アートをどうやって守るかっていう話に対して
時代に則した商法を考えろって、全然対(つい)じゃない。
対じゃないっていうただそれだけのことなんです。

で、私はどう思っているかって。

何事に対してもそうなんだけれど、例えば今の政治とか日本のあり方とか将来とか、身近な人間関係とかそういったこと全部、「流れに逆らわない」っていうことを心のベースにおいておこうと思っていて。

自分の意見はあるけれど、「流れ」っていうのをけっこう大切に思っているというか、そこに意味があると思っている。必要なものはたぶん手に入るし、いらないものにはたぶん出会わないだろう、と思っている。

個人的なことも、私が所属する社会や国や世界においても。

そして、90年代以前からさかのぼって無限に存在する音楽が大事にされてきたその価値の形が確実に変わろうとしていることは、残念で怖くもあり、でもそれを含めて時代として捉えていて、それはダメな時代かもしれないけれど、なんていうかな、ダメな時代でもなんでも、今に生きていたいなあと思う。いいこともダメなことも愚かなことも享受して生きていきたいなと思っている。これからも自分の聴き方で音楽を聞くし、それは最先端を利用もするし、物凄い過去を掘り返しもするし、そうして好きなものは好きでいいんだろうと思う。私は。

大事なことはずっと後に、やっぱり大事だったって分かるのかもしれない。っていうかたぶんそうで、どんなことでも一度、「本質」を阻害する利便性は絶対台頭する。それは、人間だから。でも、何年後か何十年後かに、やっぱり本質って大事だよねって、戻ってくる空気があると思うんだよね。

そういう流れにただ身を置いて生きていたいと思っている。