ココロサードプレイス

日常で考えていることを書いています。

MENU

下手だけど吹奏楽を続けている理由

sponsored link

私は地元の吹奏楽団に所属しています。メンバーは40人弱。20代~60代、ほぼ皆フルタイムで仕事をしながら、毎週月・木曜日20~22時まで練習(合奏)をしています。

ここに所属して丸3年!昨日は地元のホールでの演奏会でした!ここ最近は練習も大詰め、週3~4回長時間だったりして、やーっと昨日、私の上半期が終わった・・・と、一息ついているところです。

大人になってから吹奏楽を再開したきっかけ

学生時代は部活で吹奏楽をやっていたのですが、上京してからは演奏する機会もなくなり、楽器も売ってしまいました。

そして、地元に帰ってから4年後(今から3年前)、当時働いていた会社に来ていたアルバイトのKさんが、地元の吹奏楽団に所属していて、誘われて見学に行きました。

Kさんに楽器を借りて合奏に参加させて貰ったのですが、久々に合奏してみると、やっぱり楽しいもので、その場で入団を決めました。最初は楽器を借りていて、その後中古のものを購入しました。

県内にはコンクールに出場している社会人楽団もありますが、私が所属している楽団は、年二回400人クラスのホールで無料の演奏会をする・地元の行事などに参加する・とにかく「楽しくやろう」という目的で集まっています。

自分の立ち位置

40人弱のメンバーの中には、要となる本当に上手い人もいるけれど、私のような下手な人間でも存在を許されています。笑

そう、自分は「何をやってもダメだなあ」ということは、人生の中で何百回も思ってきたことだけれど、特に音楽に関しては、音楽が好きなのに、歌も楽器も本当に下手なんですよね。。。悲しい。。。。(だから上手い人に憧れるし、それが好きに繋がっているんだろうけど。)

でも吹奏楽は1人で舞台に立つわけではないので、みんなの力のおかげでなんとか舞台に立てています。安心感があります。

しかし!今回ある曲の中に、自分のソロがあったんですよ!!!

これは曲の編成上たまたま、というもので、ふだん私にはあまりないことなんですが(パートによってソロが多かったり少なかったりします。そして私のパート(テナーサックス)はふだんほとんど無い。)

しかも17小節(時間にして1分くらい)。短い気もしますが、めちゃくちゃ目立つので実際とても長く感じます。

今まで、大人数(40人)だからあった安心感が、逆に、失敗したら自分のせいで台無し!!!感が半端ない。

そう、過去にも失敗した経験があり・・・

めちゃくちゃ憂鬱だったんですよね。。。

チャレンジしてみる!

とは言え、機会の多少はあるけれど、まあみんなやっていることですし、とりあえずやってみようと。幸い、フレーズはそんなに難しくないし、テンポが遅い。(から目立つというのもあるけど。)

というわけで、ひたすら個人練習!

だけど、合奏になるとやっぱり緊張するし間違える。。。

完全に暗譜しているのだけれど、つい譜面を見てしまう。。。

だから、また帰って練習!

そして、前日・当日のリハーサルでも、譜面を外して立っても間違えずに吹き通せました。わーい。

ただ、完全に覚えていても・ずっと間違えてなくても「失敗したらどうしよう」の心理に勝つのが凄く難しい!!実際にお客さんが入ったらまた雰囲気も気持ちも違うだろうしなあ・・・と思いながらも、とりあえず練習しかできることはないのですよね。。

でも、成功する毎に、不安が小さくなっていくのは感じました!

当日

お客さんは300人以上!吹奏楽という、誰でも聞きやすい音楽で、地元での恒例行事、かつ無料というのもあって、もう固定のお客さんがいるんですよね。私も入団したばかりの時はびっくりしましたが、更に年々お客さんが増えていっている様子。

(これは自分のイベントに関しても、参考になる要素がすごくあります。結局人が集まるとはどういうことなのかに対する、ひとつの答え。聴きやすさ・居心地のよさ・値段・場所などなど。。。)

ステージは二部構成で、一部は吹奏楽のための楽曲、二部はポップスなど、多くの人が分かりやすい曲になっています。プロの司会者に一曲ずつ解説してもらうようなプログラムです。

前日は13時~19時過ぎまで同じ場所でリハーサル。当日午前中もリハーサル。物凄くよく響くホールで、それゆえ自分の音程の悪さもハッキリ分かる!!本当にしょんぼりする。。。でもとりあえず、リハーサルでも間違えなかったぞ!!

そして本番、会場いっぱいのお客さん!だけどステージから客席は暗くてあまり見えないのです。だいぶ気持ちが楽。そして本番に対する熱気が、ステージから湧き上がって、本番にしか生まれない空気があって、物凄く楽しい!!一番楽しい瞬間だなあと思いました。

 私のソロがある曲は二部の最後から二曲目なんで先が長い・・・。と思いつつも、一部が終わって、二部の衣装に着替えてなんだかんだですぐ!

緊張したけど、間違えずに吹けた~!!!!

何でも経験が大事!

最近イベントの時に人前で喋るようにしてからも思っていたことだけど、”普通の人が緊張しそうなこと”が平気になるまでには、練習⇒経験⇒失敗⇒練習⇒経験⇒成功のプロセスを辿る以外に道は無いと思うのです。成功に辿り着くまでの回数は人によって違うと思うけど。そして「成功」というのもクオリティに限りは無いので、そこに磨きをかけていくためには、更に同じことを繰り返していくしか無いのだと思います。

私がやっている音楽と、私が好きな音楽というのは、クオリティという点だけにおいても全く別物だけれど、別物ながらも辿るプロセスの根本的な原理は同じことじゃないかと思います。

それと、自分は「プライドを捨てる」ということを日々ずっと心がけていて、自分の生き方に対しては「かなり捨ててきたなあ・・・」とよく思っているんですよね。

(自分の背中にしょってる大きなリュックには、プライドって書いてある小さい袋がパンパンに詰まっていて、それを捨てながら道を歩いているみたいなイメージ)

だけど、日常生活とはまた違う世界である吹奏楽の練習場所に行ってみたら、「言えない」「聞けない」「恥ずかしい」っていう思いが噴出するんですよね。これ、全部プライドなんですよね。あれ、自分かなり捨ててきたと思っていたのに、荷物全然減ってなかった・・・みたいな。

こういう部分が、自分の成長に大きく関わってくる気がしていて、大変なこともあるけれど何とか続けています。

演奏はまだまだだけれど、今回は精神面で成長した気がした!これからも頑張ろう。

f:id:sakelog:20170710225959j:plain