西野亮廣の記事を読んでわかる「痛いファン」のこと
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西野亮廣さんの、なんとも正直で思いやりのある適切なこの記事を読んで思ったこと。
『ファンがやってしまう確実に嫌われる3るのコト』
①調べれば分かることを直接聞く
②メッセージなしに友達申請する
③恋人ぶる
・・・とあります。
②は時代だな~とも思いますが、要はすべて距離感の問題ですね。
私はやってしまうファン側の気持ちが物凄くよく分かります。なぜって?
私も痛いファンだったからだよ!!!ヽ(`Д´)ノ
私はインディーズバンドとライブハウスが好きすぎて、21~24歳まで大体年120本以上のライブに行っていました。(25歳からライブハウスの中の人になりました。)
好きなバンドはたくさんあったのですが、みんなインディーズだったので、ライブハウスではメンバーとも話せるし、プライベートでも仲良くなったりとか、もう、あれですね、自分のような痛い人間が、距離感見誤る要素満載でした。
例えば
・1しか求められていないのに10のアドバイスをする。 痛いーΣ( ;ω;)
・内輪の問題に首をつっこむ。 痛いーΣ( ;ω;)
・プライベートを詮索する。 ダメすぎる。Σ( ;ω;)
・バンドマンに恋をする。・・・勝手にしてればいーんだが、それが↑のような行動に繋がっちゃうとダメだよね。
10年以上前の恥ずべき行動を謝罪します。ごめんなさい!!!!
まあこれは、演者とファンの関係に限らず、全ては人との距離感の問題ですね。
私は子どものころからわりと最近まで、ひとと同じことができないってことがたくさんありました。
距離感の問題もそう。
何かを好きになりすぎてしまうことで生まれる距離感の問題。
友達とか、人からの信用もたくさんなくしたと思います。(こんな私でも長らく友達でいてくれる人もいます。それはほんとうに感謝しています。)
バンドにのめり込むなんぞ、信頼の築き方という私が人間関係で最も不得手とする部分を何度も何度も実感して辛くなるような行為であります。
でも、そういう自分が変われたのも、バンドにのめり込み、ライブハウスが好きになったからなんですよね、実は。
今振り返ると、自分は軽度の発達障害だったんじゃないかなあと思っています。
今で言うKY。「ふつうそんなこと言わない」とよく言われた気がしますが、その「ふつう」はどうしたら分かるんだろう、、、と思っていました。
高校を卒業する際に、「これからはあなたにとって生きにくい世の中だと思う」と何人かの先生に言われた記憶があります。
で、実際とても生きにくかった(人の気持ちがわからないのと、様々な自分の思い通りにならないこと全てがとても辛かった)。
そういう中で自分が物凄く好きになったもの(バンド)に支えられていた。
何かにのめり込んでその時だけ辛さを忘れる、というのはその人の悩みを本質的に解決していない。「〇〇だけを楽しみに生きていられる」と言えばポジティブ発言な気もするが、それが無かったら辛いことしかないなら、そんな生活はしたくない。
でも、さっき挙げたように、痛いファンであり痛い人間であった私を、面倒だと切り離さずいろんなことを教えてくれた人(バンド)がいて、そのバンドが好きな仲間に出会えて、そのバンドや仲間と一緒にいることで、自分が生きやすくなるすべを、人の気持ちが少しずつ分かるようになるきっかけを学べたんだなあと今でも思っている。
ゆくゆく自分がライブイベントをやろうと思ったのも、このバンドに出会ったから。
最終的にライブハウスで働くようになったのも(だが、そこから第二の転落人生が始まる。今となってはそれも全部自分の人生に必要だったと思っているけど。この話はまた今度。)このバンドに出会ったからで、
もし今のように情報が何でもすぐに手に入る環境だったら、「あー自分はこんな障害(または傾向)があるんだな、こういう人って結構いるんだー、こんなことに気をつければいいのかー」って思えただろうな、幾ばくかの安心はあっただろうな。治す努力もしようと思ったかもしれない。
でもそんなものが無くても(だから効率は悪いんだけれど)、リアルに人と出会いそれにのめり込み、その中で人と接して変わることができた経験というのは今思えば尊くて、「何かを好きになる」ってやっぱりいいことだなあって思います。
・・・ご迷惑をおかけした方々にはすみません。ごめんなさい。そしてありがとうございます。
ライブを見に行くのだけが唯一の楽しみ(それ以外の全てが辛い)から、ライブに出会って人生楽しくなったに変われたんです。変えてくれた人たちがいた。
そうはいっても、もう20年以上引きずってきた自分の負の性質は、簡単に180度変わるもんじゃないけれど、それからも沢山失敗しながらも、34歳になった今、少なくとも当時深く悩んでいた数々のことは全て解決していて、とても生きやすくなっている。
今はそれが当たり前すぎて、辛かった昔のこととか結構忘れていたけれど、今振り返ると物凄いきっかけだったから、忘れないようにしたい。
まとめると
・自分が痛いファンじゃないか振り返ろう
・そんなことをわざわざ教えてくれる人は尊い
・自分が痛いことに気づけたのはファンであったから
・痛い自分を解決できたのもファンであったから
・何かを凄く好きになるってやっぱりいい
ファンっていいな!