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国吉亜耶子and西川真吾DuoからAndareへ

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昨日は新宿Marbleにて、国吉亜耶子and西川真吾の、国吉亜耶子and西川真吾として最初で最後の自主企画を観にいってきました。

二人での活動は9~10年くらい。国吉さんの体調不良で一年間活動を休んでいた時期があり、その休養から復活したのが去年の8月25日。そこから366日(うるう年だったので)である8月24日を最後に、

「国吉亜耶子and西川真吾Duo」ではなくなる

という告知を読んで、一瞬混乱したけれど、音楽をやめるってことじゃないよね、と落ち着いて読んだら分かりました。

andare.tokyoAndare(アンデア)
ex.国吉亜耶子and西川真吾

2016年8月24日 新宿Marbleで開催された初の自主企画イベント
”空になにもないのはきっと” にて、サポートメンバーを迎えてのスペシャル編成でのライブで、”国吉亜耶子and西川真吾Duo”の名に幕を降ろす。

サポートメンバー:
Gu.佐藤 学(おいおい教バンド、ロックンロールサービス)
Gu.星 直旗(僕とモンスター)
Ba.下上 貴弘(アルカラ)

2016年8月25日
国吉亜耶子and西川真吾Duoに、新たな風を吹き込むべく”Andare”に改名し再出発。
今までのふたりだけの世界観はもちろん、これからは様々な人々、楽器とのコラボレーションにも積極的に取り組んで行く。(行けたらいいな。という願望も込めて。)


・・・と、昨日夜開設されたサイトにあるように、
これからは2人だけではなく、様々な可能性を探るべく、いろいろな編成での「Andare」が織り成されていくということのようです。


国吉亜耶子and西川真吾Duoを初めて観た人も、もともと好きな人も、多くの人が口にする言葉は
「2人なのにすごい」
「2人とは思えない」
「こんな編成でこんな音楽見たことない」
だと思います。私もそうでした。動画だけでも十分伝わります。

www.youtube.com


でも、昨日の5人編成のライブを観て思いました。

2人が作り出す楽曲は、2人だから凄いんじゃなくて、2人でも凄いけど3人なら3人の、5人なら5人の、どんな編成でも、観たことのない世界を創りだすんだなあと。

これから観る人も、2人だからすごいんじゃなくて、3人でも4人でも5人であっても、それぞれに同様の衝撃を覚えることでしょう。

サポートメンバーの3人は、他にバンドや仕事もあって、かつ音楽性も全員が凄く似通っているというわけでもなく、実際わりと短期間でこの5人編成の演奏に、集中的に取り組んできたのだと思います。

そんな5人は、私が(もしかしたら他にもそう思っていた人も、いるかもしれないけれど)『2人だからこそ』と思っていた音楽を、また別の角度から5人で鮮やかに描いていました。

かっちり過不足がないと思っていた、国吉亜耶子and西川真吾Duoのピアノとドラムは自在に変化して、そこに2本のギター、そしてベースがはまった最初の一音で、

ああ、私はこんなに長らく国吉亜耶子and西川真吾Duoが好きで、物凄く曲を聴いていたつもりだったんだけれど、私に見えて・聞こえていたものって、ごく一部だったんだなと分かりました。

サポートメンバーの音との共存、そもそもこの個性溢れる3人を選んだことと、3人の応える力と、元々国吉さんと西川さんが多分描いていたんであろう5人のイメージが完璧に表現された瞬間に、あーこういうことだったのか、と全て腑に落ちました。
 
私の知っている国吉亜耶子and西川真吾Duoの曲がどんどん新しい色で塗り替えられていくのが、とても心地よくて、今まで静かだから胸に刺さると思っていた歌詞が、激しいバンドサウンドでより深く響いて涙が止まらないという不測の事態に。笑


私は、国吉亜耶子and西川真吾Duoを観ていているといつも、「あ、自分大丈夫だ!」という気持ちになれるんです。出会った当初から聴いている曲を今聴くと、もうずっと10年近く前に置いてきた自分と今の自分の気持ちが交差して、たくさんのことを思い出して、そのたび、今の自分のを力づけるものになっていく・・・・自分にとってそんな2人の音楽は、5人になっても変わらず、むしろ、より強く心に刻まれました。

忘れられない日になりました。

でもこの感動も気持ちも、どんどん更新されていくライブにこれからも出会えるはずで、今そのことに感謝して。


同じ時代に生まれて、とても幸せです。