ココロサードプレイス

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料理研究家土井善晴さんの講演を聴いて

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昨日はお休みで、料理研究家土井善晴さんの講演を聴きに行って来ました。

今自分が求めている情報に非常にリンクする部分があり、とてもよかったです。

 

私なりの解釈で、聞いたことを箇条書きでメモ。

・胃に負担をかけないことが人間の治癒能力を増幅させる⇒体調が悪い時は何も食べない。もしくは消化の良いもの(火を通したもの)を。

・食べ物の美味しさは一面的じゃない。例えば糖度が高いことが売りにされている果物や野菜があるけれど、糖度だけで美味しいと感じているわけではない。見た目、作られた環境、食べる環境、いろんなことが関わっている。


・現代人は流行を追うことが好きだけれど、昔からその土地にあったものを大事にすることが、実は最も豊かなことである。

・料理する人の心が健康でないと、料理で人を喜ばすことはできない。

・現代社会は「面倒を解決する」ことの追求をよくするけれど、料理をすることは楽しみであり、ゆがいたりさばいたりむいたり殻をとったり、そういったことを「面倒」にしてしまうのは勿体無い。

・日本は狭い国の中に、地球上に存在する気候が殆ど存在することで、あらゆる豊かな自然環境を作っている⇒ユニークな食文化がある。自分たちが思っている以上に、日本の中に素晴らしい魅力がある。それを日本人が見失いかけている場面もある。

【キューバにて】キューバは食文化が無い、インフラ設備も悪い。けれどテレビ番組の仕事でここで一週間住んで感じた豊かさはお金だけでは絶対に得られない。

・キューバでは農薬をあまり使わない(お金が無く購入できない。)
・市場には完熟のフルーツが並び、購入してその日のうちに痛み始める⇒土井さんが今まで食べた中で最も美味しいマンゴーを食べた⇒また買おうと思って行ったらその時はもう無かった(いつでも買えるわけでもない)。
・単純な目玉焼きが、これがまた今まで食べた中で最も美味しい目玉焼きだった⇒そこらへんで放し飼いにされている鶏の卵が最高に美味しい。
・最高級のホテルでも水が止まる⇒というくらいのインフラ設備。お金だけを使ってこの国で最高の体験を、と思ったらできないけれど、少しの間住んでみる・自分たちで料理をしてみる、というスタイルで行くと、初めてここでしか体験できない豊かさに出会える。



総じて、日本人は勿体無いことをしているという話が多かったように思います。

私は最近になってやっと、生まれ育った場所が「良いところだったんだなあ、、」と思うようになったし、本来人間として理想の生活習慣を取り戻そうとしていく中で、何気なく毎日食べていた地味ーな食事が、実は結構理想的な食事なんじゃないかと気づいたりしはじめていたところったので、ますます人間らしい生活を、食事を大事にしようと思いました。