西野亮廣さんという人。
西野亮廣さんのことは、正直そんなに詳しくはなかったのですが、最近自分の好きな人たちがみんな西野さんのことを絶賛していて、気になっていました。
なんと、去年の独演会をフルで無料公開されていたんですよね。これがめちゃくちゃ面白くて、そこからFacebookをフォローして、サロンに入って、本も買って、今完全なるにわかファンですが、本当に西野さんが好きになりました。
そんなわけで8日間で10公演全部違う内容で延べ4,000人を動員した西野さんの独演会に一日だけ行って来ました。
独演会がいかに素晴らしかったとか、西野さんの言ってることややってることがいかに斬新かとか、書ききれないうちに、昨日千秋楽がニコ生で放送されて、これがまた笑って泣けてこんな心の揺さぶられ方は経験したことない!と思ったこととか、そもそも、西野さんの情報発信力が凄すぎて、今この瞬間に手がけていることを一日何度も更新して、常に未来の話をしているところに、毎日何度も元気を貰えて本当に楽しい。
アイディアと実行力も勿論凄いんだけれど、誰より凄いと思うのが、お客さんに対する接し方です。
西野さんほどの知名度で、SNSにおいて、また時にはお客さん参加型のようなイベントでお客さんと交流し続けるというのはとても凄いことだなあと思います。
というのも、ファンであれば勿論物凄く嬉しいのですけれど、実際西野さんにとって嬉しくない事態も多々発生する要因でもあるわけで。
特に今の時代、これだけSNSが広まって、実際有名な方とも直接SNSでやりとりする瞬間が普通の人にあったりもするけれど、そういう中で本来あるべき距離感って分からなくなっちゃったりしますよね。友達のような感覚になってしまったりとか。
それでも、ファンのことがとても好きで大事で、話したい、交流したいと思っていることと、更に、こうやってちゃんと伝えるべきことを伝えているのが凄い。
『ファンがやってしまう確実に嫌われる3るのコト』
①調べれば分かることを直接聞く
②メッセージなしに友達申請する
③恋人ぶる
という内容で懇切丁寧に説明されています。
・・・こんなに優しい有名人、なかなかいないんじゃないかなあと思います。
ファンと物凄く交流するし、その上で、絶対発生する距離感の齟齬をちゃんと説明してくれる。そして多分、思い当たるところがある人でも謝罪すれば絶対許してくれると思います。
にわかファンの私ですが、西野さんの凄さは、溢れるアイディアと実行力とマメさとファン想いであることと、自信家でいてとても腰が低いことと、あと、きっと本当に人が好きなんだろうなあということと・・・とにかく、本当に魅力溢れる人です。
優しすぎる天才。
ほんとうに今更ですが、西野さんの素晴らしさを知ることができてよかったです。これからの活動もとても楽しみです。私も日々をがんばろう。
西野亮廣の記事を読んでわかる「痛いファン」のこと
西野亮廣さんの、なんとも正直で思いやりのある適切なこの記事を読んで思ったこと。
『ファンがやってしまう確実に嫌われる3るのコト』
①調べれば分かることを直接聞く
②メッセージなしに友達申請する
③恋人ぶる
・・・とあります。
②は時代だな~とも思いますが、要はすべて距離感の問題ですね。
私はやってしまうファン側の気持ちが物凄くよく分かります。なぜって?
私も痛いファンだったからだよ!!!ヽ(`Д´)ノ
私はインディーズバンドとライブハウスが好きすぎて、21~24歳まで大体年120本以上のライブに行っていました。(25歳からライブハウスの中の人になりました。)
好きなバンドはたくさんあったのですが、みんなインディーズだったので、ライブハウスではメンバーとも話せるし、プライベートでも仲良くなったりとか、もう、あれですね、自分のような痛い人間が、距離感見誤る要素満載でした。
例えば
・1しか求められていないのに10のアドバイスをする。 痛いーΣ( ;ω;)
・内輪の問題に首をつっこむ。 痛いーΣ( ;ω;)
・プライベートを詮索する。 ダメすぎる。Σ( ;ω;)
・バンドマンに恋をする。・・・勝手にしてればいーんだが、それが↑のような行動に繋がっちゃうとダメだよね。
10年以上前の恥ずべき行動を謝罪します。ごめんなさい!!!!
まあこれは、演者とファンの関係に限らず、全ては人との距離感の問題ですね。
私は子どものころからわりと最近まで、ひとと同じことができないってことがたくさんありました。
距離感の問題もそう。
何かを好きになりすぎてしまうことで生まれる距離感の問題。
友達とか、人からの信用もたくさんなくしたと思います。(こんな私でも長らく友達でいてくれる人もいます。それはほんとうに感謝しています。)
バンドにのめり込むなんぞ、信頼の築き方という私が人間関係で最も不得手とする部分を何度も何度も実感して辛くなるような行為であります。
でも、そういう自分が変われたのも、バンドにのめり込み、ライブハウスが好きになったからなんですよね、実は。
今振り返ると、自分は軽度の発達障害だったんじゃないかなあと思っています。
今で言うKY。「ふつうそんなこと言わない」とよく言われた気がしますが、その「ふつう」はどうしたら分かるんだろう、、、と思っていました。
高校を卒業する際に、「これからはあなたにとって生きにくい世の中だと思う」と何人かの先生に言われた記憶があります。
で、実際とても生きにくかった(人の気持ちがわからないのと、様々な自分の思い通りにならないこと全てがとても辛かった)。
そういう中で自分が物凄く好きになったもの(バンド)に支えられていた。
何かにのめり込んでその時だけ辛さを忘れる、というのはその人の悩みを本質的に解決していない。「〇〇だけを楽しみに生きていられる」と言えばポジティブ発言な気もするが、それが無かったら辛いことしかないなら、そんな生活はしたくない。
でも、さっき挙げたように、痛いファンであり痛い人間であった私を、面倒だと切り離さずいろんなことを教えてくれた人(バンド)がいて、そのバンドが好きな仲間に出会えて、そのバンドや仲間と一緒にいることで、自分が生きやすくなるすべを、人の気持ちが少しずつ分かるようになるきっかけを学べたんだなあと今でも思っている。
ゆくゆく自分がライブイベントをやろうと思ったのも、このバンドに出会ったから。
最終的にライブハウスで働くようになったのも(だが、そこから第二の転落人生が始まる。今となってはそれも全部自分の人生に必要だったと思っているけど。この話はまた今度。)このバンドに出会ったからで、
もし今のように情報が何でもすぐに手に入る環境だったら、「あー自分はこんな障害(または傾向)があるんだな、こういう人って結構いるんだー、こんなことに気をつければいいのかー」って思えただろうな、幾ばくかの安心はあっただろうな。治す努力もしようと思ったかもしれない。
でもそんなものが無くても(だから効率は悪いんだけれど)、リアルに人と出会いそれにのめり込み、その中で人と接して変わることができた経験というのは今思えば尊くて、「何かを好きになる」ってやっぱりいいことだなあって思います。
・・・ご迷惑をおかけした方々にはすみません。ごめんなさい。そしてありがとうございます。
ライブを見に行くのだけが唯一の楽しみ(それ以外の全てが辛い)から、ライブに出会って人生楽しくなったに変われたんです。変えてくれた人たちがいた。
そうはいっても、もう20年以上引きずってきた自分の負の性質は、簡単に180度変わるもんじゃないけれど、それからも沢山失敗しながらも、34歳になった今、少なくとも当時深く悩んでいた数々のことは全て解決していて、とても生きやすくなっている。
今はそれが当たり前すぎて、辛かった昔のこととか結構忘れていたけれど、今振り返ると物凄いきっかけだったから、忘れないようにしたい。
まとめると
・自分が痛いファンじゃないか振り返ろう
・そんなことをわざわざ教えてくれる人は尊い
・自分が痛いことに気づけたのはファンであったから
・痛い自分を解決できたのもファンであったから
・何かを凄く好きになるってやっぱりいい
ファンっていいな!